VCT取り換え
今回はVCT取り換え時の対応についてのまとめ
交換作業自体は九電工さんが行いますが、停電操作やショートアースの取り付けまで主任技術者が行ってからバトンタッチという流れ
作業時間は、90分くらい
VCT交換に合わせて年次停電点検をする場合はこちらでもお客へ日程の確認やら、停電前の確認などを行う必要があるが、ただの立会いなら基本の打合せはすべて九工さんが行うのでかなり楽
- 現場にて、お客さまと九電工さんと挨拶、打ち合わせ(九工さんは集合予定30分前に来るのでこちらも30分前には到着しておく)
- キュービクルの近くに検電器、放電棒、高圧グローブ、ショートアース、メガーの準備
- お客さまに停電準備をしてもらう。(警備連絡、エアコン、パソコンなど)
立会いのみなら九工さんが客へ話してくれる - 九電工さんが停電予定時刻に近づいたら「切ってください」というので
- PASをテストボタンで動作、ターゲット「切」を確認後
九工さんがPASの2時側に九工さん独自のショートアースをつけてくれる - LBSを検電→放電→解放→ショートアース取付して九電工さんに作業開始してもらう
- 主任技術者は「GR」以外ブレーカーをOFFにしておく
- 交換作業の間に高圧設備を清掃すると良し!
- VCTの交換が終わり、九電工さんが電線のショートアースを外したら
- 主任技術者もショートアース取り外し、作業後の高圧メガー測定
- 九電工さんが九電さんに電話で受電準備完了を伝え
高圧メガーが5000Vで何mΩだったか、短絡接地は外したか、GRブレーカーは「入」にしているかなど確認しておく - 主任技術者からも九電さんに電話で受電準備ができた事を伝える場合もある(引き込み柱の番号や住所、事業所名なども聞かれるので手元に資料を揃えておく
- 九電さんの許可が出たら、PASの紐を引き投入しターゲット「入」確認
- キュービクルで電圧バランス確認
- お客さまから復電許可を得たら、電灯→動力の順にブレーカーを投入
- お客さまに、営業に支障がないか確認してもらう
- 荷物を片付け作業終了
手順はこんな感じです
非常用発電機がある場合
客の許可があれば停電の間はずっと発電機を回し続け発電機に負荷を与えておく、油が放置で腐る対策にもなる
発電機を回すことでキュービクル内に逆流する可能性を考えて、
キュービクル内のLBS1次側に短絡接地をつけておく。場所はLBS1次ならどこでもよい
これからオマケ情報
面白い話としては、関東ではVCTは基本的にキュービクルの中に入ってました。なので掃除清掃も簡単
長崎では、PASのすぐ下にあるので鳥が巣作りに利用することがよくある
毎年、4月ごろになったら鳥の巣チェックが大事!
このような状態になっていたらすぐに九電さんに電話して事情を説明する
高所作業車を停めるスペースがあるかは確認しておく
停電しないで、営業に支障なく撤去してくれることが多いです。