発電機点検は、詳しくは発電機対応をしてるメーカー(ハタノシステム)が行うが以前働いていた施設では年に3回整備にきていた。
電気主任技術者が月次点検の際、問題なく起動できる状態であるかを確認する。
発電機は、停電時に自動起動して非常灯と消火ポンプを使うのに用いることが多い
スコットトランスがキュービクル内にある場合は100Vに落としてそれで他の設備を活かすようにしてある。
①自動モードから手動(試験)モードに切替
②蓄電池の液量を確認、温度確認
③潤滑油のピンを抜き量、色を確認
④冷却水の量を確認
⑤ファンベルトのすり減り具合、テンションの具合を確認
⑥「始動」ボタンを押し5~10分程度回す
⑦「停止」ボタンを押しソレノイド起動を確認
⑧手動モードから自動モードに切替
商用電源から発電機電源のブレーカー切替について ’25,5
工事用(移動用)の発電機の場合、非常用と違い停電時は持ち主が自分で発電機を起動しブレーカーを操作する必要がある
主任技術者が点検は、前面のブレーカー2個が切れてることを確認して余熱、アイドリング、始動、アイドリング、停止の順番で操作していくが今回は停電時の操作
引込開閉器盤のブレーカーがOFFになってることを確認。ナイフスイッチが商用発電機になってるのが通常。
発電機切替機(電灯用・動力用)を商用→発電機側に切り替える。
発電機を起動し定格電圧、定格周波数まで確率できたことを確認する。
最後に、発電機前面にあるブレーカーをONにして終了
復電時は、発電機のブレーカーをOFFにする
発電機を停止させる
切替盤のスイッチ(電灯用・動力用)を商用に切り替える
引込開閉器盤のブレーカー(電灯用・動力用)をONにして終了
バッテリー電圧の測り方 ’25,5
蓄電池のバッテリーは通常、液晶パネルに表示されているのでそちらを見るが場合によっては自分のテスターで測定する必要がある
直流なので赤に+、黒に-を当てるが、バッテリーが離れて2個ついてる場合はコツがある
+ → - 離れた蓄電池に向かって → + → - と繋がってるのをイメージすると
プラス部分にテスターを当てて、もう一方をシャーシアース(発電機の金属ネジ部分)に充てると2個まとめての蓄電池電圧が測定できる
周波数の測り方 ’25,5
周波数を測定する場合も液晶パネルの表示があるがたまには自分で測定もする
①アナログの周波数計の裏を見て端子の+、-をテスターで測定する方法
②コンセントがあればそこにテスターを差し込む方法
クランプで測定する方法もあるがムサシのテスターで端子での測定がベスト
回転数の考え方
電験三種の勉強時代を思い出す
N=120f/p を当てはめて西日本は60hzなので局数が4局なら
回転数は120×60/4=1800回転となる
均等充電と浮動充電
蓄電池(バッテリー)がメンテナンスフリーでない場合は、6カ月に一度は均等充電を行う必要がある。但し、頻繁に停電を繰り返し自動起動してるような場所なら不要
均等充電を行うと、8時間ほど均等充電というランプが点灯しその後は自動的に浮動充電へと切り替わる。
バッテリーがヘタった、場合に交換するまでの一時的な対応として2週間に一度均等充電を行うことで停電時に自動機能が可能となる
潤滑油(エンジンオイル)について
エンジンオイルのピンを抜いた時に色から判断できることがある。
月次点検ではエンジノオイルを確認し、色が正常か?量は適量か?などを判断しているが今回はエンジンオイルが多すぎて抜く必要があった場合の対処法



冷却水について
冷却水は、予備のサージタンクが付いてる場合は、そので判断できるので楽
サージタンクの水位がhagh~lowの間にある事。水位にマークをしておき発電機が動作した後、水位が上がっていることを確認すればよい
サージタンクが無い場合はキャップを開けて、ライトで照らして中をみるかペンなどを入れて液量に問題ないかを確認する
冷却水の液量が少ない場合は濃度(○○%)を調整した冷却水を投入する
ファンベルトについて
ファンベルトの確認は、テンション(張り具合)がたるんでないか。厚みがすり減ってないかを調べる
エントツからの煙チェック
エントツから出ている煙が白い場合は、燃焼効率が悪い。カーボンがエントツ内に残っているため対応する必要がある
月次点検で動作時間を10分ほど回すことでカーボンが少なくなり煙の色がまともになっていく
黒色は場合は○○
消防法での発電機
消防法により、それぞれの消防設備に供給しなければならない時間が決められています。 定格負荷で60分以上連続運転できること、燃料油は2時間以上の容量を持つこと、40秒以内に電圧確立することなどが定められています。
発電機は燃料がFULLで4時間回せるようになっているため燃料の残りが半分を切ると報告書に指摘する。理にかなってる
均等充電と浮動充電
均等充電とは電池と負荷を並列に接続し、常時電池に一定の電圧を加えて 充電しながら、同時に整流器から負荷へ電力を供給する充電方式。
浮動充電は、充電電源だけでなく負荷とも常に接続されているため、切り替え時にも瞬断することがなく、切り替え回路が不要です。また、バッテリーは常に満充電を維持するため、鉛バッテリーの場合長寿命化します。
負荷に一時的な大電流(突入電流・始動電流)が流れた場合も、蓄電池がクッションとしての役割を果たし電源は過電流とならないという点でも、安全性に優れているといえます。
しかし、浮動充電では蓄電池の最大充電電流に負荷電流を加えた電源出力が必要になるため、電源に余裕が必要となります。また、停電時は充電電源にとって逆流になるため、逆流防止回路が必要です。
瞬断が発生しないという大きな利点があるため、多くの非常用電源・予備電源で浮動充電方式が採用されています。
均等充電は、セル間でのばらつきをなくす為、敢えて高めの電圧で充電を行なって、各セルの充電状態を均一にする為のもの。ガスが多めに発生するので、実施後は蒸留水の補充が必要。回す頻度はメーカーの推奨がある、停電して発電機が回るたびに充電されるため頻繁にする必要はない
蓄電池の品質維持のための均等充電と覚える
通常タイプでは均等充電が存在するが、乾式では存在しない。○○が理由
そのため、発電機のバッテリー取替工事で通常から乾式に変更した場合は、均等充電に繋がるケーブルを切り離しておく
充電器について
非常用発電機では、常時充電されているので問題ない
工事用発電機では、通常時は充電されていないので月いちの頻度で1時間ほど回して充電させる必要がある。
バッテリーに充電器を付けることでこの作業を省略する事ができる
仕組みは、バッテリーに充電器を取付ける。充電器はキュービクルの電灯盤2P20Aから引いた電気を繋いで常時ONにしておく
バッテリーの交換時期
バッテリーの交換はメーカー推奨で5年間
乾式(バッテリー液が無い)タイプと通常タイプがあり乾式タイプの方が寿命が長い
乾式タイプの場合は、冷却水と同じくhighとlowの間の位置にバッテリー駅が入っている必要がある。メンテナンスフリーと違い月次の際に毎回チェック
もし、LOWより低い位置のまま放置しておくと内部短絡が起こりバッテリーを交換しないと動作しなくなる。
一度、内部短絡を起こすとバッテリー液補充で一時的な復旧はできるがすぐに壊れる
非常用発電機と工事用発電機のバッテリーの見分け方は触媒線があるなしで判断!
ちなみに
触媒線の交換時期は7年間
バッテリーの電圧について
1セル2Vの鉛蓄電池が直列に繋がり12Vまたは24Vのバッテリーとして用いる
バッテリーの規定値は12Vの場合+1.1~1.2V。つまり13.1や13.2Vくらい(24Vでは26.2Vくらい)に設定されてる。
工事用の発電機では非常用と違って常時充電されていないので、月にいち度は1時間くらい回して充電させる必要がある
工事用発電機の方が充電電圧が高くなっている
煤煙について
大気汚染防止法と電気事業法の関係
発電機の仕様が燃料消費能力50L/h以上の場合
大気汚染防止法のばい煙発生施設の設置届出,電気事業法の工事計画届出が必要となる。
かなり大きな発電機でのみ発生すると考える。レアケース
始動渋滞
月次点検で非常用発電機を運転させる際、たまに異常が出て起動しない場合がある。
今回はバッテリー(蓄電池)のエラーで始動しなかったパターン
蓄電池は本来5年で交換と言われてるが、実際7~8年はざらに使う
今回の設備では15年も使ってた。
表示では13vあったが、始動する際8v程度しか上がらず始動が出来なかった
蓄電池をテスターで当たった状態でもう一人が始動ボタンを押すことで詳しい蓄電池電圧がわかる
報告書に「蓄電池を交換してください」と記入し見積もりを依頼する
負荷試験に関して
消防法で毎年負荷試験を行うことになっている。
設備全体を停電させなくても、発電機へ行っているキュービクル内のブレーカーを落とすことで発電機の自動起動から負荷試験をすることができる。
業者にキュービクル内のブレーカーの場所を指示して任せる
立ち合いを要求された場合は立ち合い手数料を頂く
業者としては書類に電気主任技術者の名前があると信用が上がるので立ち会ってほしい場合がある。役所によっては主任技術者の名前が必要だったりする
「商用」に切替てから起動→停止をする方法もある

ニシハツ

単独運転タイプ(工事用発電機)
デンヨーや○○など停電時に手動で起動して動かしたり工事現場で使用したりする非常用発電機がある。
メリットは自動起動の発電機と違い値段が安い。おおよそ半額ほど
デメリットは停電時は、誰かが動作しないと自動起動はできない、
通常はバッテリーが充電されてないため現場の人間が始動してバッテリー電圧を維持しておく必要がある。バッテリーが壊れるのが早い4年スパン
動かし方が普段の発電機と違うので簡単にまとめる



複数のタイプを参考に
いつもだと自動→手動に切り替えて点検を開始する流れだが今回の場合はそもそもその切替が無いので
・ブレーカーがOFFになってることを確認
・低速運転になっていることを確認
①ブレーカーが「単独運転」OFF、低速運転になっていることを確認
②キーを「運転」にして電源ランプが点くことを確認
③「余熱」に10秒ほど回し続け「エレメントが点灯する」
④始動に回しアイドリング(低速)運転開始3~5分。周波数を調整するタイプなら900回転ほどにしておく
⑤高速回転にして通常運転10分
⑥アイドリング(低速)にして3~5分回す
⑦停止して、終了
エンジンオイル、冷却水、バッテリー、燃料などを確認し
アイドリング(低速で温め)を忘れないように注意
アイドリング中は回転数が900min-1ほどになる
発電機を使っていない場合は電圧が低いが発電機を回してる間に充電され電圧が上がる
23.7v→28vなど
蓄電池の電圧がパネルで表示されない場合は、テスターで直接当てて計測する必要がある。
バッテリがー離れて2台ある場合は、送ってる側にいってそこの赤端子+とシャーシアース-を当てると一発で測定できる
バッテリーの取替 約30分
非常用発電機のバッテリー取替についての情報
バッテリーのメーカー推奨交換年数は5年であるが、実際は10年くらいは普通にもつことが多い。
バッテリーの交換を依頼して工事士が対応する流れになるがその場合の手順をメモ
・対応するバッテリー12Vor24Vを手配
・非常用発電機を「自動」→「試験」に切替
・操作盤の中にある「ヒーター」「交流入力」「充電器出力」をOFFにする
・メインの3PブレーカーをOFFにする
これで交換準備ができる。
・取り外しに関してはバッテリーのマイナスから外す ← これは短絡対策。車と同じ
・
・取付に関しては24Vの場合は両サイドのプラス、マイナスを先に付け
作業が完了したら、最初にOFFにした部分をONに戻してから試しに運転させてみる。1分半で十分
作業が完了すると、「試験」→「自動」に戻して終了