発電機点検は、詳しくは発電機対応をしてるメーカー(ハタノシステム)が行うが以前働いていた施設では年に3回整備にきていた。
電気主任技術者が月次点検の際、問題なく起動できる状態であるかを確認する
発電機は、停電時に自動起動して非常灯と消火ポンプを使うのに用いることが多い
スコットトランスがキュービクル内にある場合は100Vに落としてそれで他の設備を活かすようにしてある。
消防法での発電機
消防法により、それぞれの消防設備に供給しなければならない時間が決められています。 定格負荷で60分以上連続運転できること、燃料油は2時間以上の容量を持つこと、40秒以内に電圧確立することなどが定められています。
発電機は燃料がFULLで4時間回せるようになっているため燃料の残りが半分を切ると報告書に指摘する。理にかなってる
均等充電と浮動充電
均等充電とは電池と負荷を並列に接続し、常時電池に一定の電圧を加えて 充電しながら、同時に整流器から負荷へ電力を供給する充電方式。
浮動充電は、充電電源だけでなく負荷とも常に接続されているため、切り替え時にも瞬断することがなく、切り替え回路が不要です。また、バッテリーは常に満充電を維持するため、鉛バッテリーの場合長寿命化します。
負荷に一時的な大電流(突入電流・始動電流)が流れた場合も、蓄電池がクッションとしての役割を果たし電源は過電流とならないという点でも、安全性に優れているといえます。
しかし、浮動充電では蓄電池の最大充電電流に負荷電流を加えた電源出力が必要になるため、電源に余裕が必要となります。また、停電時は充電電源にとって逆流になるため、逆流防止回路が必要です。
瞬断が発生しないという大きな利点があるため、多くの非常用電源・予備電源で浮動充電方式が採用されています。
均等充電は、セル間でのばらつきをなくす為、敢えて高めの電圧で充電を行なって、各セルの充電状態を均一にする為のもの。ガスが多めに発生するので、実施後は蒸留水の補充が必要。回す頻度はメーカーの推奨がある、停電して発電機が回るたびに充電されるため頻繁にする必要はない
蓄電池の品質維持のための均等充電と覚える
通常タイプでは均等充電が存在するが、乾式では存在しない。○○が理由
そのため、発電機のバッテリー取替工事で通常から乾式に変更した場合は、均等充電に繋がるケーブルを切り離しておく
充電器について
非常用発電機では、常時充電されているので問題ない
工事用発電機では、通常時は充電されていないので月いちの頻度で1時間ほど回して充電させる必要がある。
バッテリーに充電器を付けることでこの作業を省略する事ができる
仕組みは、バッテリーに充電器を取付ける。充電器はキュービクルの電灯盤2P20Aから引いた電気を繋いで常時ONにしておく
バッテリーの交換時期
バッテリーの交換はメーカー推奨で5年間
乾式(バッテリー液が無い)タイプと通常タイプがあり乾式タイプの方が寿命が長い
非常用発電機と工事用発電機のバッテリーの見分け方は触媒線があるなしで判断!
ちなみに
触媒線の交換時期は7年間
バッテリーの電圧について
1セル2Vの鉛蓄電池が直列に繋がり12Vまたは24Vのバッテリーとして用いる
バッテリーの規定値は12Vの場合+1.1~1.2V。つまり13.1や13.2Vくらい(24Vでは26.2Vくらい)に設定されてる。
工事用の発電機では非常用と違って常時充電されていないので、月にいち度は1時間くらい回して充電させる必要がある
工事用発電機の方が充電電圧が高くなっている
煤煙について
大気汚染防止法と電気事業法の関係
発電機の仕様が燃料消費能力50L/h以上の場合
大気汚染防止法のばい煙発生施設の設置届出,電気事業法の工事計画届出が必要となる。
かなり大きな発電機でのみ発生すると考える。レアケース
始動渋滞
月次点検で非常用発電機を運転させる際、たまに異常が出て起動しない場合がある。
今回はバッテリー(蓄電池)のエラーで始動しなかったパターン
蓄電池は本来5年で交換と言われてるが、実際7~8年はざらに使う
今回の設備では15年も使ってた。
表示では13vあったが、始動する際8v程度しか上がらず始動が出来なかった
蓄電池をテスターで当たった状態でもう一人が始動ボタンを押すことで詳しい蓄電池電圧がわかる
報告書に「蓄電池を交換してください」と記入し見積もりを依頼する
負荷試験に関して
消防法で毎年負荷試験を行うことになっている。
設備全体を停電させなくても、発電機へ行っているキュービクル内のブレーカーを落とすことで発電機の自動起動から負荷試験をすることができる。
業者にキュービクル内のブレーカーの場所を指示して任せる
立ち合いを要求された場合は立ち合い手数料を頂く
業者としては書類に電気主任技術者の名前があると信用が上がるので立ち会ってほしい場合がある。役所によっては主任技術者の名前が必要だったりする
「商用」に切替てから起動→停止をする方法もある
単独運転タイプ
デンヨーや○○など停電時に手動で起動して動かしたり工事現場で使用したりする非常用発電機がある。
動かし方が普段の発電機と違うので簡単にまとめる
複数のタイプを参考に
いつもだと自動→手動に切り替えて点検を開始する流れだが今回の場合はそもそもその切替が無いので
・ブレーカーがOFFになってることを確認
・低速運転になっていることを確認
エンジンオイル、冷却水、バッテリー、燃料などを確認し
キーを回し運転に合わせ液晶を表示させる。
そこで運転時間やバッテリー電圧などが表示される
キーを運転からさらに回し始動させる(低速運転を事前確認)
アイドリング5分 → 低速から高速へ切替(発電機を起動5分) → 高速から低速へ切替アイドリング5分 → 発電機を停止
この流れになる。
アイドリング(低速で温め)を忘れないように注意
アイドリング中は回転数が900min-1ほどになる
発電機を使っていない場合は電圧が低いが発電機を回してる間に充電され電圧が上がる
23.7v→28vなど
バッテリーの取替 約30分
非常用発電機のバッテリー取替についての情報
バッテリーのメーカー推奨交換年数は5年であるが、実際は10年くらいは普通にもつことが多い。
バッテリーの交換を依頼して工事士が対応する流れになるがその場合の手順をメモ
・対応するバッテリー12Vor24Vを手配
・非常用発電機を「自動」→「試験」に切替
・操作盤の中にある「ヒーター」「交流入力」「充電器出力」をOFFにする
・メインの3PブレーカーをOFFにする
これで交換準備ができる。
・取り外しに関してはバッテリーのマイナスから外す ← これは短絡対策。車と同じ
・
・取付に関しては24Vの場合は両サイドのプラス、マイナスを先に付け
作業が完了したら、最初にOFFにした部分をONに戻してから試しに運転させてみる。1分半で十分
作業が完了すると、「試験」→「自動」に戻して終了