PASの種類ごとに値段が違うので交換見積もりの際などはうかつに値段を言わないこと
海のそばだとモールド型(碍子の先に黒いものがついてる)。
海から割と近いところだと耐塩型、耐塩型でないと直ぐに錆るのでステンレス製の耐塩型が一般的。
雷がよく落ちるところだとVT内蔵
PASからキュービクルが遠いと所は方向性DGRを使用する
海岸沿いということは潮風が直撃するので錆やすい。碍子の先に黒いものが付いてる。
VT内蔵だと接地抵抗がA種のみとなるので、電位差が発生しないのでPASの近くに雷が落ちたとき、誘導雷があってもPASが壊れることが少ない
直撃雷は防げないので運しだい
電源をキュービクル変圧器からとる場合だと、接地がPASとトランスで違うため、誘導雷に対して電位差が生じる。その結果トリップコルVaーVcが焼けてしまう可能性が上がる。
最近は、工事士組合でもVT内蔵を推奨してる。ちなみに、工事もVT内蔵が楽で助かる。ただVT内蔵は高い
GRは自分から周りへの波及事故対策
DGRは周りで問題発生時に自分に被害が及ばないようにする
一般的に高圧ケーブルが30mを超えるとDGRと考えるが
最近は、VTLA内蔵DGRを付ける場合が多い
PAS、VCTの下に腕金があり、そこに白い碍子を通して線が繋がっている場合は高圧ケーブルが耐塩型と判断できる
GRボックスにて電源ランプが見えにくい場合にP1P2に検電器で電圧があるかチェックする方法がある。
しかし、実際はそこからPAS内部で100v⇒24vに変圧してSOG制御のリレーを動作するための電気としてため、P1で検電器で反応があってもリレーまで電気が来てるとは限らない。
電源ランプが見えないときは、Vcを離線してテストボタンでターゲット確認が確実。これで反応なければ、PASの不良と報告する
PASの定格遮断電流
PASを下から見上げると数字や記号が書いてある。
定格遮断電流が何Aか?
何年.何月製か?
LAやVTが内蔵か?
と判断できる。通常は200と書いてある事が殆ど
客ごとに決まっている定格遮断容量MVAと言うものがあり、変電所から近いところ程大きくなる。
短絡遮断容量は九電さんに問い合わせて確認する事ができる。
***短絡電流の求め方***
短絡遮断容量が74MVAの場合
74MVA=√3×6.6kV×○○kA
○○kA=74÷√3÷6.6
=7.12kA(短絡電流) 下表の38sqの11.3kAなら大丈夫
遮断電流 | 遮断容量 |
200A | 100MVAまではOK |
300A | 150MVAまではOK |
高圧ケーブルで何スケアを使ってるか選定条件
高圧ケーブルはCVT38㎣を使われていることが多いが、CVT60㎣やもっと太いケーブルを使うことがある。遮断電流が○○MVA以上になるともっと太い高圧ケーブルを使うとなってる
ケーブルサイズ | 許容電流 | 短時間許容電流 | 簡単な判断基準 |
22㎣ | 120A | ||
38㎣ | 170A | 11.3kA | 87MVAまでは可 |
60㎣ | 225A | 16.3kA | 137MVAまでは可 |
100㎣ | 310A | ||
150㎣ | 405A |
おまけ
変電所の過電流継電器の動作時間:0.2秒の場合
38sqの遮断容量が50√3で約86MVA
60sqの遮断容量が137MVA
これで計算すると
78MVAで短絡電流6.8kAで
137MVAでは11.9kA
かなり余裕があるのでは?
回答
変圧器容量による負荷電流値の計算方法
建物の最大負荷電流はトランス容量によって選定することができる
例)
単相変圧器300kVAの変圧器2台(600kVA)
三相変圧器200kVAの変圧器3台(600kVA)
この場合、負荷電流値の計算方法は、
負荷電流(電灯)が600÷6.6=90.9A
負荷電流(動力)が600÷√3÷6.6=52.5A
合計で建物の最大負荷電流は、143.4Aと計算できる。上図の許容電流より38sqなら170Aまでいけるので可