月次点検の際に気にしておくポイント
PAS(引込み柱)付近
・PAS付近のチェック
春過ぎから夏にかけて、鳥がVCTに巣を作る事があるので確認
PAS付近に枝が伸びている場合、枝を伐採してもらう
電線が碍子や支持物での固定が外れて垂れ下がってないか
架空線の近く
空中を走っている線を目て追っていくと、明らかに垂れ下がってる電線があったり
垂れ下がっている根元を見ると碍子が外れていたりするので専門業者に取り付けてもらう
架空線が屋内や管に入る場合、パテで隙間を埋めているのが通常だが外れているものもある。この場合は、隙間から雨水が入り錆の原因となりますと伝え手直しをおすすめする
電線に枝が接触又は接触しそうな場合がある。
枝が接触していなくても強風で枝が揺れ電線を傷つける場合がある
・キュービクルのチェックポイント
キュービクルについて
キュービクルが錆や穴がないか、扉が問題なく開閉できるか予備のヒューズが入っているかなど
・コンセント
分電盤について
屋外の分電盤は錆が原因で劣化が進む。写真の中央付近で錆が見つかり強風が吹いた後真ん中から倒れてたので仮の応急処置。これ以上は本職にお願いするようお勧め
ブレーカー、マグネット、端子台
ブレーカーはトリップが無いか、異音、異臭がないか
写真(右)は端子台の一部が熱を持ち隣と接触することで短絡となった
コンセント、スイッチについて
コンセントのカバー、スイッチ、
外灯について
一般的な建物にある外灯の場合
カバーや電球が破損していないか。電球が外れていないか。雑草が伸びてないかなど
雑草に関しては手が届く範囲で根元の方をちぎっておくと枯れるので次回に枯れた部分を取り除く
ナイター照明について
運動場や総合公園などのナイター照明では
照明カバーに破損(ヒビ)がないか。水が入ってないか。電線の固定が外れてないか、球切れの数はどうか、
報告書の書き方
点検で不良及び、改善してほしい場所を見つけた場合
新たな要望(報告したい)箇所があります。
・不良個所の場合 → 修繕をお願いします、又は要望します
・不良ではないが改善して欲しい → 修繕をおすすめします
発電機の点検について
・冷却水
予備タンクがある場合、水面がLOWより上にある事を確認して液面にペンで印つけておく
5分ほど始動から停止すると液面が上昇すると正常
予備タンクが無い場合、写真(右)のキャップを開けて液を確認する
・潤滑油(エンジンオイル)
エンジンに棒が刺さっている場所を探すのが第一(慣れるまで悩む)
棒を抜き液量を確認と色を確認
色が透明 → 良 問題なし
色が黒い → まあ良 だいぶ劣化してたら交換をおすすめする
色が乳白色 → 危険 これは雨水が入り込んでる可能性高い。下手に回すと発電機が壊れる
・蓄電池(バッテリー)
本来は12Vないし24Vのバッテリーが入っていて5年で交換推奨(実際は7.8年)
蓄電池が古い場合電圧が上がらず起動しない事に繋がる
写真では15年経過した蓄電池を使ってた。不良で報告書を提出しすぐに見積もりをとってもらうことで対応
・発電機を運転させているときの排煙の確認
運転中に煙を確認する際、
黒色は汚れがひどい場合。月次で毎回起動していればこのパターンは少ない
白色は燃焼効率が悪い
透明は、理想的。きわめて良
太陽光発電について
太陽光発電の点検は、主に表面に破損がないか、ビスが緩んで下に落ちてないかが大事
LBSが動作したときの対応
LBSが動作してヒューズが溶断したら、キュービクルに保管されている予備ヒューズに取り替える必要がある。高圧の事故は停電して客から急かされることがあるが落ち着いて作業
場所を確認する。
ヒューズを下から見ると赤いピンが出ているのでわかる
ヒューズが3本すべて動作していなくても基本すべて同じタイミングで交換する
交換後、警報が出ていればリセットする
落雷があり、誘導雷でLBSが動作した。PASは動作してなくてキュービクルのVCBまで電気が来ていた。
検電を必ず行い、DSで確実に電気が来ていることを確認してから作業
PASをテストボタンまたは引き紐で「切」にする
いつもの年次停電点検の作業、検電からの高圧絶縁測定して短絡接地をつけ、LBSのパワーヒューズが溶断してる赤ピンを確認したら3本すべて交換する
目視点検を行い、キュービクル内にほかに異常がないことを確認したら
短絡接地取り外し、高圧絶縁測定で異常が無ければ復電作業に移る
PASを投入し、キュービクル内の電圧バランスを確認して客へ伝え終了